2017/02/02
腹痛・嘔吐を主症状とした急性胃腸炎で来院されたお子さまに対して、医者は何を考えて診察するのでしょうか?
胃腸炎で問題となるのは、脱水です。したがって脱水の有無、今後脱水をきたす可能性がないかどうかを見極めます。脱水の初期症状として尿量の減少が見られます。
また、水分摂取ができないと今後脱水をきたす可能性があります。下痢によっても体内の水分が失われ脱水の要因となります。脱水の有無を念頭に治療を選択するためこれらのことを聞かれると思います。
診察の際は皮膚と舌の乾燥の程度を把握します。
顔の表情と全身状態も大切です。苦悶の表情であれば点滴をすることもあります。吐き気止めの薬を処方しても薬自体を吐く場合が多いので、吐き気止めの座薬(ナウゼリン座薬)で様子を見ることも多いでしょう。
なお、小さいお子さまであれば、腸重積の可能性も考えていると思います。